2004-02-23 第159回国会 衆議院 予算委員会 第15号
もう私たちは歴史を振り返ることをときどき忘れがちでありますが、一九五〇年代、当時のイランにおいて、モサデク政権、経済学者であったモサデクが政権につき、そして、石油資源、エネルギー資源というものを初めて自分の国のもの、発展途上国の恒久主権の考え方に基づいて、エネルギーというものはイランに属するものだということで石油の国有化を始めたわけであります。
もう私たちは歴史を振り返ることをときどき忘れがちでありますが、一九五〇年代、当時のイランにおいて、モサデク政権、経済学者であったモサデクが政権につき、そして、石油資源、エネルギー資源というものを初めて自分の国のもの、発展途上国の恒久主権の考え方に基づいて、エネルギーというものはイランに属するものだということで石油の国有化を始めたわけであります。
例えば日本経済新聞などはイランとのアメリカの対決自体が世界平和にとってこの上ない脅威だ、こういうふうに論じていますし、それから東京新聞は、五三年のモサデク政権転覆をアメリカが支援をする軍部のクーデターでやられたことだとか、イラン・コントラ事件なんかに触れながら、米国がペルシャ湾での正義を代表する資格はないと見るのはイランだけではないだろうというふうに言っていますし、今度の事件についても外務大臣は、今
○野間委員 こういういろいろな一九五三年からの例のモサデク政権の打倒あるいはパーレビ国王の圧制、それとアメリカとの関係ということで、かなり古いそういう背景があるわけですね。メキシコの大統領もそういう趣旨のことを言っておられたということのようですけれども、したがって、この解決についてはやはり時間を十分かけて話し合いによる解決の糸口をつかむということが何より大事ではなかろうかというふうに思うわけです。
その次に、モサデク政権打倒以来のアメリカのイランに対する行動をイランの民族自決権を侵す覇権主義と見るべきでないかという御指摘でございました。
第二に、アメリカのイラン干渉問題について、総理は、昨日の答弁で「米側の行動はまだ明らかになっていない」と述べましたが、当時のアメリカCIA長官アレン・ダレスが「モサデク政権にとどめを刺せ、手段を選ばなくてもよい」とカーミット・ルーズベルトに指示し、クーデター推進本部をつくってモサデク政権打倒の策謀を進めていたのであります。
二十七年前、アメリカの介在したモサデク政権打倒のクーデターでパーレビ王制が生まれ、数万人を投獄した虐政を支えるなど、アメリカの明白な国際法違反の数々が今回の事件の背後にあるのであります。 イランに対してだけでなく、これまでアメリカは各地で世界の憲兵として振る舞い、あのベトナム戦争やキューバ侵攻、レバノン出兵など、国際法違反を繰り返してきたのであります。
いままで日本政府は、このイラン問題では、ある意味ではEC以上に対米協調ぶりを示してこられたわけですし、イランに対して措置あるいは人質解放その他の申し入れなどをやってこられましたけれども、一方、アメリカに対して、イランをここまで追い込んできた根本的な問題、つまり一九五三年モサデク政権を倒してパーレビ政権を樹立させ、中東の憲兵として支援してきた、いわゆるイランの民族自決や経済自立の権利をじゅうりんしてきた
もう一つは、もうちょっと遠い原中になりますと、一九五三年にモサデク政権が倒された問題、これはクーデターによって倒されましたが、このクーデターはまぎれもなくアメリカのCIAが仕掛けたクーデターである。これはもはやイラン当局も公然と認めておりますし、アメリカのCIA当事者によっても認められたアメリカの仕掛けたクーデターであった。
なぜなら、イランの国民がこれだけアメリカに抵抗するというのはやはり歴史的な事情があることであって、近い例で言えば、昭和二十八年に当時のモサデク政権が、皆さん御存じのとおりアメリカのクーデターによって、追われているパーレビ王政にかわったわけですね。これがいわば中近東の憲兵のような役割りを担って非常に国民を抑圧する。それからアメリカの石油支配が非常に強まっていった。
特に昨今の情勢を見ましても、公知の事実でありますけれども、一九五三年モサデク政権をアメリカがCIAを使いまして倒した、これ以来パーレビ前政権を中東の憲兵として、このことがイラン国民の反発を招いたというところに問題の本質があると私は思うわけであります。
そして、モサデク政権にかわるパーレビ腐敗体制を守り立ててきたことは歴史的に明らかであり、その外交は昨年のイラン革命によって完全に失敗をしました。このカーター大統領の演説を見ますと、これはいま指摘した点から明らかなように、発展途上国がアメリカの干渉あるいは支配、これから脱却し、民族自決あるいは経済的な自立、これの確立を目指すことをまさに敵視しておるではないですか。いかがですか。
アメリカがかつて一九五四年にCIAによってモサデク政権を倒した。その後サバクという、あの秘密警察を置いて、パーレビを立ててどんどん恐怖政治をやったということに対する反省もないし、二十年に及ぶ米系メジャーの石油収奪というものがあったわけですね。そのおかげでアメリカはもちろん、日本も高度成長したわけです、大変安く石油を買って高度成長したと。その上、アメリカはイランに軍事基地を置いておりました。